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そよかぜは、放物線を描きながら、まだ見ぬ世界をもとめて、吹きわたる。
歴女、カープ女子、リケジョなど、「〇〇女性」が年々増え続けている。これまで男性の領域だと思われていた分野に進出する女性が増え、男女の垣根がなくなってきているのだろう。個人的に来年流行るのではないかと予想しているのが「哲学女子」だ。

哲学といえば「難しそう」「実生活の役に立たなそう」とのイメージがつよく、女子ウケも悪いのがデフォルトだった。しかし、最近風向きが変わってきている。たとえば、哲学的なテーマについて対話する「哲学カフェ」が全国でじわじわとブームになっており、女性の参加者も多く見られる。

哲学を初心者向けにわかりやすく解説した本も売れていて、元アイドルの哲学ナビゲーター・原田まりるさんが書いた哲学小説『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』は発売三日後に重版が決定したという。もはや哲学は一部の学者や専門家の専売特許分野ではなく、一種のムーブメントになってきているのだ。

哲学は「答えのない問題に対して時代の常識を疑う」学問だからこそ、「先が見えない時代」に流行るという。社会全体が成長しているときは、そこにのっかってさえいれば自分も引っ張ってもらえた。しかし、右肩上がりの経済成長がストップし、安定神話が崩壊した現代。いままでの常識は通用しなくなり、組織や権威にのっかる生き方にはリスクがともなうようになった。そのことに気づいた人が、国や政治、経済、科学、宗教などの概念を疑いはじめている。

いままでの常識が通用しない時代に価値をもつものは、いままで誰も言わなかったこと、考えつかなかったことの中にしかない。奇をてらう必要はないが、「誰かと同じ」ではもはや意味がないのだ。

周囲の誰かに聞いたり、Googleでいくら検索しても、答えどころか問いすら立てられたことがないもの。本当に考える価値がある問いとはそういったものだろう。令和2年は自分のなかから生まれた問いから逃げない1年にしたい。

マリエ・アントワネット

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